Monday, June 25, 2012

マラウィ人の暗部

今月に入ってから、人間関係が気まずいです。誰との関係が・・と言及はしないでおきます。
私と相手との価値観の違いでギクシャクし、活動にも支障が出てしまうのかしら・・・と心配していました。

一応片付いた、というか、一段落したと思って、活動先のリーダーのおばちゃんLさんと、一緒に働くアメリカ人のPeace Corpという団体のボランティアJくんにその話をしました。

彼らの見解が100%正しいという確証がありませんが、私の感じた雰囲気などを合わせると、合点が行きます。

おそらく、先方が私に対して怒りの感情をぶつけたのは、嫉妬が原因です。
私への嫉妬ではなく。
活動先がグループとしてうまく機能し、白人のボランティアがコンスタントに出入りし、自分以外の人が受益者になってることに対する僻み。

うちのグループ、ほかの団体よりも組織力があって、新しいことに多々挑戦してきたこともあり、多くの人から恨みを買っているそうです。

実は、ちょっとの間ですがグループの活動を見ていて、改善点がいくつか考えられたので、突っ込んでみました。
これまで新しい試みに何度も挑戦してきたが、周りからの妨害で成功には結びつかなかった、と言われました。

グループメンバーがスコーンを焼き、街のパン屋とキオスクに売り出しましたが、パンのクオリティと売れ行きの良さにジェラシーを感じ、託したパンはお客から見えない棚の中にひっそりしまわれて、カビが一面に発生して緑色になっていたそうです。

また、某国会議員がJICA関係者に「あそこのグループは全然良くないから、活動をサポートするのをやめてくれ」とクレームを出したこともあるそうです。


上記のエピソードを聞いた次の日に、私のケースについての分析が同じく「嫉妬」によるものだ、と言われて、私はとても大きな打撃を受けました。
同期の隊員に相談した際に、「ひがんでるんじゃないの?」とコメントをもらっていましたが、まさか~!と受け流してた私。全然まさか~、じゃないじゃんね(笑)
Jくんには、「JICAの研修で、ジェラシーについて気をつけろって職員から話なかったの?おれんとこは現地スタッフから何度も研修中に言われてたぜ~」って逆にビックリされたよ、ははは。
人生の半分以上をイギリスで過ごしたLさんには、「嫉妬深い事で起こる問題は、マラウィ特有の病気みたいなもんだから、私たちは自分のCommon Sense(正しいと思うこと)に心を委ねて行動すればいいのよ」と言われました。マラウィと先進国両方の状況を理解できるLさんのバランス感覚に感謝。


・・・なんか、鼻の根元から、すっぱいものがス~って出ていくような感じです。
人の成功と幸せを妬む気持ちを自分に正直に持ってるのが普通のマラウィアン。
くだらないことで人に迷惑かけるんじゃないわよって思う自分と、病気みたいなもんだから適宜軽く受け流して、こうまくやっていけばいい話だ、という両方の気持ち。

一部のひがむ人たちの感情的な怒りを考えて活動を自粛することと、活動で生活が向上してる人たちの利益を考えたら、後者の方が全然大事だよね~。
そして、妬みや僻みの感情が沸きやすいっていう短所はあるけど、彼らの面倒見の良さや、明るいところなどの長所は今も健在だから、嫌いになるってのもナンセンスだしな~。

私が出来ることは可能な限り活動グループと村に溶け込んで、お仕事を頑張ること。だって、私がぶつけられた嫉妬は、私へ向けられたものじゃなく、間接的に活動先・・・というか、社会の底辺にある貧しさにぶつけられたものだしね~。一見私に関係ありそうだけど、問題の深いところでは、あたしは関係ない!

というわけで、この2週間、かなり落ち込んでいましたが、ちょっとふっきれました。


・・・と、同時に6年前にカメルーンにいたときに感じたことを思い出しました。仲が良かった現地人の友人が、私が持つ電化製品に異様な執着を持っていて、あげられませんよってお断りしたら、滅茶苦茶ブチギレました。すんごい怖かった。人の怒りのエネルギーって怖いんだなってそのとき学んだ。だから、場合によってはマラウィでも嫉妬心ゆえに思わぬ形で私の活動や生活が今後も制限されるんだろうなって思う。


それはそれで、面白い思い出になるのだろうけど、下手したら、ここはアフリカ、命の危険だって出てくるよね。
現地の人の黒い部分をなるべく刺激しないように、気遣いを持ちつつなるべく上手に立ち回りたいと思います。




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