Sunday, June 3, 2012

これからの仕事


今日は、休日ですが、活動先に行ってきました。
①先週のトレードフェア以降、疲れきって腐ってしまい、何もできていなかった
②活動先より話したいことがあるから早く来てくれ
③トレードフェアの報告とフィードバック
④活動先が癒しの場所になっているからおしゃべりしに行きたかった
⑤更なるスリムアップのため
というのが理由です。

朝10時に活動先に着き、朝日を気持ちよく浴びていたら、グループリーダーであるLさん(推定60才)が登場。写真左のサングラスをかけたおばちゃんです。畑の方からモソモソ歩いてくる。

セ~~イィ~~~コォ~~~~!!♪~(´ε` )
・・・手には赤ワインの入ったグラスを持ってる!(爆)
朝の10時ですよ!???
おーばーちゃ~ん!!!

いやはや、従姉妹からもらったのよね~うはははは!って豪快に笑うおばちゃんが私は大好きです。
どうやら私、締めるとこは締めて、楽しむ時は楽しむっていうメリハリをつけられる人が、大好きなようです。

彼女は、イギリスで教育を受け、その後幼稚園か何かで働いていたそうで、30年以上イギリスに住んでいました。そのせいもあって、ヨーロッパというか、先進国の息吹を感じることが多々あり。このグループに顔を出す、アメリカ人のJくんと私の知らない苺パイの話で盛り上がったりとか。

活動に対しても、マラウィアン特有の超のんびりさはなく、時間とお金と持ってるマンパワーを駆使しようという意欲にあふれる人です。

そんな、マラウィと先進国のエキスを丁度良くミックスさせた彼女の真骨頂が、朝10時の赤ワインです(笑)二本松訓練中のとある休日、友人たちとファミレスで朝9時半からビールを飲んだあの頃を思い出し、爆笑してしまった(-^〇^-)

さすがに、私と真面目にトレードフェアのフィードバックをしたときは、赤ワインを飲まないでいてくれたよ~。ワイン片手に語り始めたら、正直どうしようかと思った~!!

あ、下の写真の私、頭の上にグラサンをかけるという、日本ではとっても在るまじきトロピカルな格好をしています。それもこれも、マラウィにいるからこそ、出来たんだと思います。
「眩しくなったらすぐかけられるし、眩しくなくなったら頭に乗せればいいじゃん」と、この姿が自分の中で自然なことになっているのが、驚き!





お仕事について、トレードフェアについては割愛するけど、もう一つ、メイントピックがありました。
アメリカ大使館にプロポーザルを出しているファンドレイジング(資金集め)について。
第一次選考で、320あった申請のうちの10分の1に絞られたらしいのですが、うちのグループもその中に入ることができました。アメリカ人のおじいちゃんが書類の手配をサポートしたことが大きな要因かと。このグループは伝統的な布、チテンジを使ったパッチワークのハンドバッグなどを売る活動をしています。活動促進のため、裁縫のトレーニングをしたいので、〇万円ください、と申請しました。アメリカ大使館の反応は、私的には結構面白かった。


これじゃ、金額が足りません。
額を3倍に増やしましょう。ミシンを5台買えばいいのです。


・・・だって。
人材育成のためにボランティアを派遣してるJICAとは活動の方向性がちょっと違うみたい。
ものをあげるだけだったらね~。ミシン壊れたらどうするのかしら。誰が直すの???
そして、この団体、今まで手縫いでやってきたんだから、ミシンは必要なの???

もー、わからないことが沢山有りすぎ。一方的な注文っていう感が否めないけど、私が今更口をはさめるような状態にないので、ほっときます。
私は私の出来る範囲で、お金をかけない援助をしていこうと思います。

この点についてはLさんも結構理解してくれているらしい。私の求められることは、講習を効率的に行うためのプログラム作成、今回の援助(もしもらえることが決定したら)に含まれない、コスト管理の講習を行うこと。





ちなみに、この写真の建物は、JICAによって私の前々者がいた数年前に寄付され、建造されました。グループの集会所です。右側の建物の中でバッグを作ったり、エイズの講習を受けたりします。左のキッチンでは売るための食べ物(パンとかモリンガクッキーとか)を作るみたい。

私、犬とバイクが怖いので、前任者に較べると、活動範囲が格段に狭まりました。でもこれ、仕方がない。人には出来ることと出来ないことがある。この線引きをした自分を否定するつもりはない。今の私が出来ることを考えると、このグループに力をいれて、手助けしていくこと。
本当は、お金もリーダーシップもモチベーションも全て足りないグループを支援するのがいいのかもしれないけど。。。ちょっとそれは難しそうです。

「そんなに緊急的に困ってないけど、そこそこ困っている、援助慣れしたマラウィ」の現実を垣間見る2年間になりそうです。それはそれで、妙な現実味を帯びていて、面白いと思う。


この自転車は、わが愛車、ステファニー号です!二本松研修所で、英語の先生に、ステファニー(短縮すると、ステフ)という可愛い英語名をいただいたので、それにちなんで。
JICAから貸与されて以来、2週間で2回も壊れるという偉業を成し遂げた彼女。最近は順調に走ってくれてるので一安心。
短足の私は、ステフにまたがると足が地につきません。足が届かない自転車だなんてこれまで乗ったことがないので、最初はとても怖かった。家主の甥っ子に練習に付き合ってもらいましたが、乗れるようになるまでの約15分間、半泣きでキャーキャー叫んでいました。
そして、サドルがめちゃ硬いので、当初はお尻が痛くなりました。これじゃ往復20キロは乗れないわよっていうことで、家にあったクッションをグルグルに巻きつけた。
今では、快適にステフとサイクリングに勤しめます!彼女は私のマラウィでの親友です☆彡

先日首都でご飯を食べた先輩隊員さん曰く、赴任してから3ヶ月をすぎると、精神的に落胆する時期が来るそうです。生活にも慣れてきたし、体も適応してきたけど、仕事と余暇の使い方の方向性が定まっていないことが理由みたい。
私も、相変わらず犬が嫌いだけど、そろそろ本格的に動かなければなって焦りがあります。でも、今日休日にも関わらず活動先に足を運んでみて、あんまり焦らなくても自然にことはいい方向に流れていくんだなと感じた。私には、パワフルなLさんがいるし、温和なアメリカ人の仲間であるJくんもいるし、オフィスでは私のことを応援してくれる協力的なスタッフがいるし。悩むだけ損なのかもなぁ~~~。

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