Wednesday, June 27, 2012

マラウィで割とイケると思われる食べ物



私、正直マラウィの食べ物は好きじゃありません。主食のSimaは、トウモロコシ粉を練っただけなので、味が無味だし、付け合わせの肉もしくは魚の味付けも、飽きました。
穀物を乾燥させて水で練ったものに、肉類をトマトと玉ねぎであじつけ、というのが、アフリカに広まった食文化。場所にもよるけど、このレシピが広まった地域では、そこからあんまり献立に広がりが見られない。

松本仁一さんが「アフリカで、食べる」でおっしゃっていたことをリアルに体感できます。

だから、活動先に出ない日は、なるべく自分でご飯を作ります。疲れて何もする気力がないときは、日本から送られてきたパスタソースかけてスパゲティや、お茶漬けです。

やむを得ず街でご飯を食べるとき、最近は飽きたのでSimaを食べなくなりました。
そんな中、割とイケるんじゃ?!と思う食べ物があります。
フライドポテトと鳥肉の素揚げです。これは、マラウィでは極めて新しい食べ物らしい。
私生まれた頃、マラウィで隊員をしていたJICA職員によると、当時はなかったらしい。どうやらケニアで流行っていたのがこっちに流れてきたらしい。(2007年ナイロビに行ったときにこれらの屋台を見たことがなかったけど・・・見過ごしたのかしら)






街に出ると、鉄板を炭火で温め、円形にへこんだ真ん中に油を投入。
そして、じゃがいもとお肉(この場合は鳥肉。ヤギや牛の店もある)をぶち込み、揚げるだけ。
揚げたらビニール袋にそのままぶち込み、塩とまぶして、爪楊枝を刺し、テイクアウトのファストフードの完成☆彡

味はほんとにシンプルなんだけど、お芋もお肉もまぁまぁ。
ポテト100グラム、鳥肉ひと切れ(骨付き50グラム強)、それぞれ100Kwacha(30円)。
値段も安いし、Simaよりは美味しいのだ。

ただ、食べたあとは手が油でドロドロになるけどね(笑)


ちなみに、これは鳥肉を焼いてくれたお兄ちゃん。結構老けて見えるけど、20才そこそこだと思う。
マラウィ一のドヤ顔です!(笑)



マラウィでの地震

今朝、マラウィで地震がありました~!震度1くらいの小さい揺れだったんだけど。
5時くらい、まだ外が暗い中、3時半に起床した私は、ベッドの中で山崎豊子の不毛地帯を読んでいました。日本の某商社マンがアメリカの自動車の会社フォー〇とJoint Ventureやるためにドロドロした駆け引きを繰り広げてるとこだった。

なんか妙にグラグラするな~。マラリア予防薬の副作用でフラフラするのかしら・・・って感じの揺れ。今朝出勤して上司に聞いてみたら、やはりあれは地震だったらしい。大地溝帯にドンピシャでハマってるマラウィ。2011年3月の地震が起きたあとに、地震あるんだろうかと思って事前に調べ、「ちょこっとあるらしい」という朧気な嬢だけは、把握していた。
揺れた瞬間、もし、あの瞬間に奇跡が起こって大地溝帯が割れたら・・・っていう妄想が駆け巡り、背筋が一瞬冷たくなりました。だって、こっちの家の作りは、本当に文字通りお粗末。
雨漏りは当たり前。ドアが妙に曲がっていて時々変な音をたてて締まる、などなど。
とにかく!地震を予期して作ったとは到底思えないラフな作りなのです。まさに、耐震性ゼロ!(笑)

もし大地溝帯が割れたら、マラウィの9割五分の建物は崩壊すると思います。

なんもなくて本当によかったー!ふぅ~☆

Monday, June 25, 2012

マラウィ人の暗部

今月に入ってから、人間関係が気まずいです。誰との関係が・・と言及はしないでおきます。
私と相手との価値観の違いでギクシャクし、活動にも支障が出てしまうのかしら・・・と心配していました。

一応片付いた、というか、一段落したと思って、活動先のリーダーのおばちゃんLさんと、一緒に働くアメリカ人のPeace Corpという団体のボランティアJくんにその話をしました。

彼らの見解が100%正しいという確証がありませんが、私の感じた雰囲気などを合わせると、合点が行きます。

おそらく、先方が私に対して怒りの感情をぶつけたのは、嫉妬が原因です。
私への嫉妬ではなく。
活動先がグループとしてうまく機能し、白人のボランティアがコンスタントに出入りし、自分以外の人が受益者になってることに対する僻み。

うちのグループ、ほかの団体よりも組織力があって、新しいことに多々挑戦してきたこともあり、多くの人から恨みを買っているそうです。

実は、ちょっとの間ですがグループの活動を見ていて、改善点がいくつか考えられたので、突っ込んでみました。
これまで新しい試みに何度も挑戦してきたが、周りからの妨害で成功には結びつかなかった、と言われました。

グループメンバーがスコーンを焼き、街のパン屋とキオスクに売り出しましたが、パンのクオリティと売れ行きの良さにジェラシーを感じ、託したパンはお客から見えない棚の中にひっそりしまわれて、カビが一面に発生して緑色になっていたそうです。

また、某国会議員がJICA関係者に「あそこのグループは全然良くないから、活動をサポートするのをやめてくれ」とクレームを出したこともあるそうです。


上記のエピソードを聞いた次の日に、私のケースについての分析が同じく「嫉妬」によるものだ、と言われて、私はとても大きな打撃を受けました。
同期の隊員に相談した際に、「ひがんでるんじゃないの?」とコメントをもらっていましたが、まさか~!と受け流してた私。全然まさか~、じゃないじゃんね(笑)
Jくんには、「JICAの研修で、ジェラシーについて気をつけろって職員から話なかったの?おれんとこは現地スタッフから何度も研修中に言われてたぜ~」って逆にビックリされたよ、ははは。
人生の半分以上をイギリスで過ごしたLさんには、「嫉妬深い事で起こる問題は、マラウィ特有の病気みたいなもんだから、私たちは自分のCommon Sense(正しいと思うこと)に心を委ねて行動すればいいのよ」と言われました。マラウィと先進国両方の状況を理解できるLさんのバランス感覚に感謝。


・・・なんか、鼻の根元から、すっぱいものがス~って出ていくような感じです。
人の成功と幸せを妬む気持ちを自分に正直に持ってるのが普通のマラウィアン。
くだらないことで人に迷惑かけるんじゃないわよって思う自分と、病気みたいなもんだから適宜軽く受け流して、こうまくやっていけばいい話だ、という両方の気持ち。

一部のひがむ人たちの感情的な怒りを考えて活動を自粛することと、活動で生活が向上してる人たちの利益を考えたら、後者の方が全然大事だよね~。
そして、妬みや僻みの感情が沸きやすいっていう短所はあるけど、彼らの面倒見の良さや、明るいところなどの長所は今も健在だから、嫌いになるってのもナンセンスだしな~。

私が出来ることは可能な限り活動グループと村に溶け込んで、お仕事を頑張ること。だって、私がぶつけられた嫉妬は、私へ向けられたものじゃなく、間接的に活動先・・・というか、社会の底辺にある貧しさにぶつけられたものだしね~。一見私に関係ありそうだけど、問題の深いところでは、あたしは関係ない!

というわけで、この2週間、かなり落ち込んでいましたが、ちょっとふっきれました。


・・・と、同時に6年前にカメルーンにいたときに感じたことを思い出しました。仲が良かった現地人の友人が、私が持つ電化製品に異様な執着を持っていて、あげられませんよってお断りしたら、滅茶苦茶ブチギレました。すんごい怖かった。人の怒りのエネルギーって怖いんだなってそのとき学んだ。だから、場合によってはマラウィでも嫉妬心ゆえに思わぬ形で私の活動や生活が今後も制限されるんだろうなって思う。


それはそれで、面白い思い出になるのだろうけど、下手したら、ここはアフリカ、命の危険だって出てくるよね。
現地の人の黒い部分をなるべく刺激しないように、気遣いを持ちつつなるべく上手に立ち回りたいと思います。




Friday, June 22, 2012

刑務所での不思議なセッション

今日は、家主のおばちゃんと刑務所を訪問しました。日本ではちょっと体験できない光景を目にしました。最近色々人間関係がゴタゴタしたのと、自分の居場所探しに一生懸命で、余裕がなく、ブログを書けていなかったけど、こりゃ記録に残さなきゃと思い、ブログの投稿ベージを開いてみた。

活動先に行こうと朝準備しつつ、おばちゃんにおはようの挨拶をした際、「今日これから刑務所に行ってくるから」と突然言い出した。ちょっと面白そうだから食いついてみちゃったよ~!

どうやら教会のメンバーと一緒に女性の囚人を慰問に行くそうな。ランチ作って、赤ちゃんを抱える囚人のため、子供服を持って訪問するとのこと。
「Seikoも来る?」と案外軽い感じでお誘いがくるので、今日の用事を明日に回して私も行っちゃった~!

午前中は、近所のマダム達が我が家に来て、お庭で囚人たちに寄付するお昼ご飯を作りました。
メニューは以下の通り、ふっつ~のマラウィ人の食卓に上がる定番たち。
主食のSima(とうもろこしの粉を練ったもの)、牛肉の炒め物、鳥肉の炒め物、野菜の炒め物
、以上!
大量の冷凍肉を解凍のため鍋にぶちまけている家主のおばちゃん、かっこよかったわ~!!!
基本的にマラウィアンは、熱い鍋を素手で触って調理するので、私がお手伝いできることは殆どありません(^^ゞだから、洗ったあとの盛りつけのタッパーを乾拭きすることで貢献しました(笑)


刑務所は、我が家とは中心街を隔てて反対側なので、結構距離があります。谷を下って、住宅の隙間道をくねくね歩き、下った分の谷を登って、40分後に着きました。途中、住宅街にはたくさん犬がゴロゴロしてます。でも、おばちゃん4人と子供30人に囲まれ、犬が近寄ってくることがなく、無事到着(笑)
いやはや、途中で小学校を通ったら、白人の物珍しさに子供たちがずーっとついてくるのよ~!
それを家主のおばちゃんが「あっち行きなさい!おうちに帰りなさいってば!」と追い払ってるのが超面白かった(#^.^#)

刑務所に着き、ほかのおばちゃん3名も合流☆入口でしばらく待たされていると、白いシャツとハーフパンツをはいた男性約10名が歩いてきた。どうやら囚人らしい。すっごい偏見だけど、あんま賢そうな顔をしてる人、いなかったな~。囚人用の畑があるから野菜を育てたり、刑務所のお掃除などをして過ごすらしい。
男性は530名だけど、女性は9名。私たちは9名のうち8名に会うことができた。
待たされたあとは受付で携帯電話の電源を切り、受付の女性に預けた。職員は、色は深緑だけど、日本の警察官みたいな形の制服を着ていた。片手には警棒を持つ。これまたやっぱり偏見だけど、囚人より職員の方が頭が良い顏に見える。

刑務所の床は、白いタイル張りでとっても綺麗だった。20メートル先で白服の男性の囚人が水ぶきをしてるのが見える。

女性の囚人が待つ部屋に通される。マットレスの上に足を伸ばして8人の女性が座っていた。
うち6人は、チテンジ(マラウィの伝統的な布)を下半身に巻き、上半身は普通の服。
ほか2人は、白地に群青色のストライプが入ったシャツのパジャマみたいな囚人服を着ていた。
(判決が決出た人は囚人服を着るらしい)

皆、目に精気がない。文字通り、腐った魚の目。生きる気力がなく、だるそうに下をうつむいている。刑務所では住環境が劣悪で、体調を崩して亡くなる囚人もいるくらいと聞いているけど、そのせいかしら。。。


お祈りから始まり、私含めた来訪者のうちの一人が、聖書の一説を読み、お説教を始めた。大きな体と大きな身振りでものすごく熱く語る。そのうち、8人のうち3人がしくしく泣き始めた。
全て現地語で行われるこのセッション。私は内容がさっぱりわからなかったのが残念。でも、なんだかエキセントリックなことが始まったのはわかった。

更に盛り上がってくると、8人が立ち膝で両手を上げ、目をつぶり、何かお祈りの言葉を早口に唱え始めた。そして、来訪者のおばちゃん3人が周りに立って、何かをつぶやきながら、お清めの塩を撒くような所作をしてる。説教をしていたおばちゃんが、ひとりひとりに近づき、何かお祈りの言葉をかける。そして、胸の当たりを軽く押すと、泣きながら囚人たちは後ろにパタンと倒れた~~!!!!倒れたあとも、手を空に仰いで泣きながら何かをつぶやいてる人もいる!!!


なんじゃこりゃ~~~!!!ほんと、現地語がわからなくて、何なのか皆目わからないけど、もしかしたら邪念を取り払うとか、悪魔祓いとか、そういった類のことなのかしら???超エキセントリックだったよ~~~(ノ∀`)


お祓い(?)が終わったあとは、キリスト教の歌を歌って、自己紹介を皆でして(囚人の犯した罪の説明含む)、ご飯を渡して、帰りました。


帰り道の途中で家主のおばちゃんが囚人それぞれの罪状を教えてくれたので、一部抜粋。

*Aさん*
孫と娘と一緒に川の近くにあるトウモロコシ畑に収穫に出かけた。
気づいたら孫が川で溺れ死んでいた。
あんたが殺したんだろ?!と責められ、捕まったのち、刑務所に入れられる。
現在妊娠6か月。きっと出産は獄中で行われるんだろう。大丈夫かな・・・

*Bさん*
妊娠中トイレに行ったら、トイレのボットンの穴の中に赤ちゃんを落としてしまう(運悪く生まれてしまったのね)。それが原因で赤ちゃんは死亡。怒り狂った家族が、お前が殺したんだ!と責めたて、今に至る。
そんなにスルスル子供って生まれるのかしら。それとも、滅茶苦茶踏ん張った結果だったのか。
てか、こんな仕方がない事態で刑務所に入れられるだなんて・・・かわいそう。女性の立場、やっぱりマラウィでは弱いのかな。
Women's Empowerment、大事ね!

*Cさん*
旦那との最初の子供が亡くなった(流産なのか、出産後の死亡なのかは不明)。後に旦那は第二婦人と結婚。嫉妬に燃え滾ったCさんは、第二婦人の家に火を点けた。そして、今に至る。

私だってマラウィアンの同じ立場だったら、何かしら嫌がらせしてたかもしれない。
呪術師にブラックマジックかけてもらったりとか・・・☆

*Dさん*
旦那との諍いの際、刃物で旦那の頭を切りつけ、出血多量により死亡させる。

日本では接触することがないような凶暴事件の加害者と同じ個室にいたとは・・・ちょっとブルブルしちゃったのが本音。



家主のママは、「神様は、'罪'も私たちと同じように作った。だから、罪を犯した人を放り出してはおけないのよ。一緒に現実に対峙しないとね。」と言います。

悪魔祓いのようなお説教タイムは正直びっくりしたけど、その根底にある精神は悪くない。最近教会に行ってなかったけど、今週末は行くことにしました。

そして、最近バイクに乗れないのと、犬嫌いが原因でめっきり活動場所が狭まっていたけど、今回の同伴のように教会のコミュニティ内でお手伝いできることもあるなって気づいた。
まずは自分が住んでいる町内から始めればってアイデア、余裕のなさゆえ全然出てこなかった。
はぁ~、今日の訪問がとっても良いきっかけになりました。

家主のおばちゃんと家主の甥っ子に、教会で何かできることがあればお手伝いしますという旨を早速話しました。私はキリスト教徒ではないし、物事が日本の何十倍もゆっくり進むマラウィだから、どの程度ことが動くかは未知だけどね☆彡


なんだか今日は、とってもキリスト教に関わりの大きかった一日でした。

Friday, June 8, 2012

気づかされた一日

今日は、私がこうしてマラウィで日々幸せに過ごせることに改めて感謝した日でした。
みんなー、ありがと~~~~☆彡

活動先でお世話になったアメリカ人のおっちゃんが、急遽帰国することになりました。お母さんの病状が深刻だそうです。活動先のおばちゃま、LさんにRさんから今朝連絡がはいったそうです。Lさんは今用事があって首都にいるけど、明日無理やり戻ってくるって言ってた。

ことの急展開にしばらくついていけない自分がいた。昨日、週末は私の家でBBQやるぞって決まって、おっちゃんたら、「ソーセージでしょ~、アボカドでしょ~。あと何持っていけばいいかな~」ってるんるんに浮き足立ったメールをくれていたのに。こんなことになるだなんて。


とりあえず、土曜日に皆で集合することになりました。きっと、お別れ会になるんだと思う。
だって、彼の任期はもともと7月いっぱいまで。これから彼がアメリカに一時帰国し、お母さんの看病をしてマラウィに戻ってきても任期はほぼ終了に近づいている可能性が高い。そうなると、フライト代かけてまで戻ってくる価値はあるのかっていう話になる。

土曜日は、きっと彼の仕事を私とJくんに割り振るんだと思います。ていうか、仕事の後処理をするためにマラウィにいなきゃいけない時間、とってももどかしいだろうに・・・。早く帰ってお母さんに会いたいんだろうな。。。そう考えると、胸がいたみます。。。
でも、英語がまだまだな私、彼に「So sorry...」としかメールで伝えられなかった。ほんと、自分にいやになっちゃたよー、も~(^^ゞ


一方で、大切なことに改めて気づかされる。
私って結構アホなとこあるから、喉元を過ぎればいつも忘れてしまう。
思えば、2年間アフリカの地で好きなことが出来てる状態って、とっても有難いことだよなー、と☆
サポートしてくれる家族、日本の友人、マラウィでの同僚、マラウィの友人、家主&その家族。
みんなが私を助けてくれてる状況があるからこそ、今の安住の地にいれるわけで。
犬がやっぱり怖くて活動が制限されてる自分に嫌気がさして、そればっかり考えてへこんでいた今日この頃だけど、ちょっと気分が上昇しました。

Rさんは、お母さんの事情でやむを得ず帰国してしまう。とっても悲しいけど、土曜日、もし彼がランチを一緒にできる時間があるのであれば、鶏を一羽絞めて、10キロ先の活動先に持っていこうと思います。そして、彼との最後(になると私は勝手に予想します)の会合、なるべくコミュニケーションとれるように、やっぱり英語の勉強は頑張ろうと思います。

Sunday, June 3, 2012

これからの仕事


今日は、休日ですが、活動先に行ってきました。
①先週のトレードフェア以降、疲れきって腐ってしまい、何もできていなかった
②活動先より話したいことがあるから早く来てくれ
③トレードフェアの報告とフィードバック
④活動先が癒しの場所になっているからおしゃべりしに行きたかった
⑤更なるスリムアップのため
というのが理由です。

朝10時に活動先に着き、朝日を気持ちよく浴びていたら、グループリーダーであるLさん(推定60才)が登場。写真左のサングラスをかけたおばちゃんです。畑の方からモソモソ歩いてくる。

セ~~イィ~~~コォ~~~~!!♪~(´ε` )
・・・手には赤ワインの入ったグラスを持ってる!(爆)
朝の10時ですよ!???
おーばーちゃ~ん!!!

いやはや、従姉妹からもらったのよね~うはははは!って豪快に笑うおばちゃんが私は大好きです。
どうやら私、締めるとこは締めて、楽しむ時は楽しむっていうメリハリをつけられる人が、大好きなようです。

彼女は、イギリスで教育を受け、その後幼稚園か何かで働いていたそうで、30年以上イギリスに住んでいました。そのせいもあって、ヨーロッパというか、先進国の息吹を感じることが多々あり。このグループに顔を出す、アメリカ人のJくんと私の知らない苺パイの話で盛り上がったりとか。

活動に対しても、マラウィアン特有の超のんびりさはなく、時間とお金と持ってるマンパワーを駆使しようという意欲にあふれる人です。

そんな、マラウィと先進国のエキスを丁度良くミックスさせた彼女の真骨頂が、朝10時の赤ワインです(笑)二本松訓練中のとある休日、友人たちとファミレスで朝9時半からビールを飲んだあの頃を思い出し、爆笑してしまった(-^〇^-)

さすがに、私と真面目にトレードフェアのフィードバックをしたときは、赤ワインを飲まないでいてくれたよ~。ワイン片手に語り始めたら、正直どうしようかと思った~!!

あ、下の写真の私、頭の上にグラサンをかけるという、日本ではとっても在るまじきトロピカルな格好をしています。それもこれも、マラウィにいるからこそ、出来たんだと思います。
「眩しくなったらすぐかけられるし、眩しくなくなったら頭に乗せればいいじゃん」と、この姿が自分の中で自然なことになっているのが、驚き!





お仕事について、トレードフェアについては割愛するけど、もう一つ、メイントピックがありました。
アメリカ大使館にプロポーザルを出しているファンドレイジング(資金集め)について。
第一次選考で、320あった申請のうちの10分の1に絞られたらしいのですが、うちのグループもその中に入ることができました。アメリカ人のおじいちゃんが書類の手配をサポートしたことが大きな要因かと。このグループは伝統的な布、チテンジを使ったパッチワークのハンドバッグなどを売る活動をしています。活動促進のため、裁縫のトレーニングをしたいので、〇万円ください、と申請しました。アメリカ大使館の反応は、私的には結構面白かった。


これじゃ、金額が足りません。
額を3倍に増やしましょう。ミシンを5台買えばいいのです。


・・・だって。
人材育成のためにボランティアを派遣してるJICAとは活動の方向性がちょっと違うみたい。
ものをあげるだけだったらね~。ミシン壊れたらどうするのかしら。誰が直すの???
そして、この団体、今まで手縫いでやってきたんだから、ミシンは必要なの???

もー、わからないことが沢山有りすぎ。一方的な注文っていう感が否めないけど、私が今更口をはさめるような状態にないので、ほっときます。
私は私の出来る範囲で、お金をかけない援助をしていこうと思います。

この点についてはLさんも結構理解してくれているらしい。私の求められることは、講習を効率的に行うためのプログラム作成、今回の援助(もしもらえることが決定したら)に含まれない、コスト管理の講習を行うこと。





ちなみに、この写真の建物は、JICAによって私の前々者がいた数年前に寄付され、建造されました。グループの集会所です。右側の建物の中でバッグを作ったり、エイズの講習を受けたりします。左のキッチンでは売るための食べ物(パンとかモリンガクッキーとか)を作るみたい。

私、犬とバイクが怖いので、前任者に較べると、活動範囲が格段に狭まりました。でもこれ、仕方がない。人には出来ることと出来ないことがある。この線引きをした自分を否定するつもりはない。今の私が出来ることを考えると、このグループに力をいれて、手助けしていくこと。
本当は、お金もリーダーシップもモチベーションも全て足りないグループを支援するのがいいのかもしれないけど。。。ちょっとそれは難しそうです。

「そんなに緊急的に困ってないけど、そこそこ困っている、援助慣れしたマラウィ」の現実を垣間見る2年間になりそうです。それはそれで、妙な現実味を帯びていて、面白いと思う。


この自転車は、わが愛車、ステファニー号です!二本松研修所で、英語の先生に、ステファニー(短縮すると、ステフ)という可愛い英語名をいただいたので、それにちなんで。
JICAから貸与されて以来、2週間で2回も壊れるという偉業を成し遂げた彼女。最近は順調に走ってくれてるので一安心。
短足の私は、ステフにまたがると足が地につきません。足が届かない自転車だなんてこれまで乗ったことがないので、最初はとても怖かった。家主の甥っ子に練習に付き合ってもらいましたが、乗れるようになるまでの約15分間、半泣きでキャーキャー叫んでいました。
そして、サドルがめちゃ硬いので、当初はお尻が痛くなりました。これじゃ往復20キロは乗れないわよっていうことで、家にあったクッションをグルグルに巻きつけた。
今では、快適にステフとサイクリングに勤しめます!彼女は私のマラウィでの親友です☆彡

先日首都でご飯を食べた先輩隊員さん曰く、赴任してから3ヶ月をすぎると、精神的に落胆する時期が来るそうです。生活にも慣れてきたし、体も適応してきたけど、仕事と余暇の使い方の方向性が定まっていないことが理由みたい。
私も、相変わらず犬が嫌いだけど、そろそろ本格的に動かなければなって焦りがあります。でも、今日休日にも関わらず活動先に足を運んでみて、あんまり焦らなくても自然にことはいい方向に流れていくんだなと感じた。私には、パワフルなLさんがいるし、温和なアメリカ人の仲間であるJくんもいるし、オフィスでは私のことを応援してくれる協力的なスタッフがいるし。悩むだけ損なのかもなぁ~~~。