Friday, August 16, 2013

Seiko Seiと、ゆかいな仲間たち

 
あたしの家、お気に入りのゲーム、ドラクエで例えるなら、「ルイーダの酒場」です。
いろんなところから、いろんな人が集まる傾向があるようです。
 
ルイーダの酒場、六本木店
(旅人たちが、別れと出会いを求めて集う酒場、だってさ~)
 
この前の日曜日、我が家でゆかいな仲間たちが大集合しました。
ほかの隊員に比べて狭い我が家に、総勢7名が来てくれました。この人数の多さは、最高記録です。
 
 
参加者は、隊員のSさん(病院でTOYOTAの5Sやってます)
Peace Corp VolunteerのJくん&Jちゃんのカップル
Peace Corp Response Volunteer(Peace Corpで2年の任務を終えたあとに1年以内の短期のプログラムでマラウィに派遣されます)のKちゃん(以前一緒にキッチンをひと月以上共同で使ってたAくんんの後任です)
DAPP Volunteerの3人組☆
 
 
とてもじゃないけど、家の中では全員が入りきらないので、お庭にゴザを敷いて、テーブルと椅子もお外に出してのバーベキューパーティーでした。
 
この日の献立は、J君がアメリカに帰省したときに買ってきたBBQソースでの焼肉。
Sさんお手製の野菜カレー。
私が作ったおにぎり、ナス炒め、などなど。
 
Kちゃんが日本食レストランに5年も働いていたそうで、お箸をうま~く使っていました。
 
 
 

普段自転車をこぐという作業で手一杯の私ですが、DAPPの友人たちとも何気ない話をちょいちょい出来て、本当に良かった~。
いつも一緒に村にサイクリングする、女子二人との一枚♡
 

 
 
 
デザートということで、即席でパンケーキを焼いてくれたPくん。
うん、もう!発想がヨーロピアンなんだから!
そして、笑顔が素敵すぎる!
(不潔な感じが皆無のロン毛も、やばい♡)

 
 


 
さてさて、これは、最近我が任地に新しく赴任した、Kちゃん。そして、以前総スカンされた活動先で働くJくん。
Kちゃんは、マラウィに来る前、ウガンダで2年間、難民キャンプで先生をしていたらしいです。
家が近所だというのと、なんとなくフィーリングが合いそうなので、休日にティータイムを楽しむ良い友達になれそうです♫英語も割と聞き取りやすいので、うれしいよ~!!!


そうそう、今回のBBQパーティー。実は、一つ任務がありました。
Jくんに、真実を告白すること。(愛の告白ではありません、あはは)
今年の二月末に活動先から総スカンをくらってから、私は一度も活動先に行っていません。
これまでは、毎週通って、夕飯をJくんも一緒に食べ、私のパソコンで映画を観るっていうのが楽しみでした。でも、ぱったり私の訪問が途絶えたのです。

でも、私はなんでそうなったのか、彼に言えませんでした。
活動先のニーズと、私の出来る仕事が違うという需給のミスマッチがあったのと、活動先が援助慣れしていることが原因で、私は門前払いを受けました。
隊員に相談しても、皆口を揃えて「Seiko Seiが悪いわけではない」と言ってくれますが、活動先から私についてのネガティブな意見をJくんが聞いている可能性が高い、と思い、気まずく感じた私は、ちょっとJくんと距離を置いていたのです。もちろん、心優しきJくんは、私の気まずさを察し、本権については何も触れず、フレンドリーに仲良くしてくれていました。

そろそろ本当のことを話して、彼の中あるモヤモヤをはらさなければ・・・と思い、今回彼を招待したのです。

「大変きまずいことなんだけどね・・・」と、とうとう私は彼にこれまで起こったこと全てを話しました。
すると、彼は、意外にも活動先から何も事の次第を聞いていなかったらしく(活動先のおばちゃまが、私に気を使ったのだと思います)、起こった出来事に大変驚いていました。

そして、私が感じていた気まずさも考慮してくれ、とても心温まるコメントをくれました。
「Seiko Seiが俺の村に来る理由はもうなくなったけど、俺がSeikoSeiに会う理由はあるよ。だから、俺がもっとSeikoSeiのところに来ればいいんでしょ?」

あ~~~~・・・・!!!
JくんのNice Heartに私はホロッときてしまいました。

なんていうか・・・「君に会いに行くよ」と、ここまでストレートに感情を表現されたのは、久しぶりです。私くらいの年代になると、それなりに物事を曖昧にする処世術を皆さん身につけています。
だから、Jくん(彼は23歳です)のピュアさが、とっても心に響いたのです。
スラングを多用するから、何言ってるかわからないことが結構あるけど、彼と友達になれて本当に良かった。と思いました。

半年間ためていた心のモヤモヤがやっととれました。
これから帰国までの5ヶ月、気兼ねすることなくJくんに会えます。
わ~い、純粋に、うれしい!


そして、我が家が任地に住む外国人ボランティアの中継地点になっているのも、とってもうれしい!
皆さん、思慮深さと優しさで私に良くしてくれて、頭が上がりません。

友よ、ありがとう!





Sunday, August 11, 2013

BODY SHOP&LUSHの御陰で生きています

 
ぬお~~~!!!!明日の我が家でのパーリーの準備、なんだか疲れたぞ!

久しぶりに我が家で、明日パーティーがあります。
寝室二つ、リビングという他の隊員に比べ狭い我が家に私含め、総勢7名が集まります。
最近一緒に活動しているDAPPの3人組と、総スカンされた活動先で一緒に仲良くしていたアメリカ人のJくんとその彼女のJちゃん、そして同じ街に住む隊員Sさん。

アジア人一人の私はちょっと心細いので、Sさんに助っ人をお願いしました。

明日は計画停電のため、電気コンロが使えないことが予想されるので、お料理の下準備など、今日から取り掛かりました。

お昼過ぎからお買い物し、部屋の埃を掃き、溜まった食器洗いと、お洗濯。
そして、料理の下準備。


みんな美味しいって食べてくれるかな~??
明日のメニューはBBQだけど、つけあわせちゃんたち、7人分をつくりました。
メニューはね~、
梅&しそのおにぎり14個、ナスの醤油炒め、フルーツポンチに入れる杏仁豆腐。
そして今、サラダに入れるためのビートを茹ででいます。
(私の分析によると、ヨーロッパの人はビートが好きみたい)


梅しそのおにぎり、美味しいって食べてくれるかな~?
おばあちゃんが送ってくれたおむすびの素。
うれしいことに、たくさんありすぎてあまりそうだから、ふんだんに使いました。
ちょいちょい一緒にご飯を食べる、食いしん坊のJくんはきっと美味しさをわかってくれるけど、ヨーロッパの3人組は、どうなんだろう。これまでほとんどお寿司以外の日本食に触れることがなかったらしいし。

6時に警備員のSくんが出勤。それとともに、明日のパーティー用のお買い物のお願いをしました。
お好み焼き&ケーキ用の卵と、ジュースと、ビール14本を買いに行ってもらいました。
彼は、何も言わずに純粋な親切心で仕事以外のことを率先して手伝ってくれるので、私はいつも彼に感謝しています。
今日は、ありがとうの気持ち、ということで、空き瓶4本と牛乳250mlをプレゼントしました。
空き瓶は売って所得にできるし、牛乳好きと前に聞いていたので、少しでも労えたかしら・・・。

・・・と、バタバタしていたらちょっと疲れたので、自慢の女子アイテムの写真を撮り、現実逃避☆
乗り換えのヨハネスブルグのセールでドカ買いしたもの(マンゴー、オリーブ、レモン、ピーチのボディスクラブ、アロエのフェイススクラブ、Tea Treeの顔パック)と、日本に一時帰国した際にこれまたドカ買いしたLUSHの無添加散シャンプーです。

実は、私が帰国する頃には、新年のセールで定額の半額くらいの価格で女子アイテムが買えます(去年も今年もセールやってたから来年もやる・・・よね?)♫マラウィに初めてきたときの乗り換えで、新年セールに皆で興奮し、ドカ買いしたのですが、今年の一月に一時帰国した際の乗り換えでも新年セールを再発見。やっぱりまたドカ買いしてしまいました。


5ヶ月後の帰国の際には、任務を終えた自分へのご褒美ってことで、香港の空港に店舗があるSwarovskiのアクセと併せて、ヨハネスブルグ空港でU$100分の美容グッズを買うことを、今から決めてます!楽しみ楽しみ~(((o(*゚▽゚*)o)))

そうそう私、Tea Treeのパックがとてもお気に入りなのです。パックした直後はもちろん、次の日の朝、ほんのちょっぴりだけお肌が生き返ってるんです。これは、すごいよ。アンチエイジングです。
http://www.thebodyshop-usa.com/shop-by-line/tea-tree/tea-tree-face-mask.aspx
1月には800円くらいで買えるはず!うふふ!!!

ボディスクラブにも、とっても癒されてます。体をこすって古い角質を落とし、スベスベになったお肌から香るいい匂いが、優雅な気分にさせてくれます。
ただ、使用するのは、ごくごくたまに。というのも、私の体、割といつでも傷があります。蚊に刺されたあとの引っかき傷です。スクラブに入っている塩が、傷口に入ると、猛烈に沁みそうなので、蚊に刺された傷がない時しか使えないのです。。。とほほ(^_^;)

そーしーて~!太陽光線にやられた髪のために、最近は毎日LUSHのシャンプーを使っています。だって、マラウィで使っていた安いシャンプー、質が悪くて地肌と髪にダメージがきてるな・・・ってのがなんとなく感じられたので、ちょっと贅沢をして、一時帰国の際に8ヶ月分購入したのです。
そしたら、さすがLUSH,手触りがちょっぴり優しくなりました♫
今使っているのは、海藻のパワーにあやかれる、ノリノリシーサイドです。
コシと張りのある髪、目指せ~~~~♫
http://www.lushjapan.com/product/haircare/



LUSHの製品は、安いとは言えないので、社会人になってからお世話になっています。仕事を頑張ったあとのご褒美に使ったり、母と祖母の誕生日にハンドクリームなどをプレゼントしていました。

実家の大きめのバスタブで、泡風呂をブクブクさせて入浴するのが、とっても至福の時♫
特に理由はないのだけど、アワアワを頬っぺたにたくさんくっつけて「サンタクロースだ~」なんて含み笑いをしてみたり♫
1月に日本に戻った時も、もちろんブクブクしてきましたとも。

ちょっと話が、思い出話に脱線してしまいましたが(毎日冷たい水シャワーなので、これくらい許してください)、LUSHという単語を思い出すだけで、今の私は癒されます。
一日に一回のシャンプーの時間は、水にガタガタしながらも、髪だけは大事にするんだ、と自分を慰めています。


・・・はい、これが、紫外線攻撃に毎日耐えるアフリカ女子の美容の厳しい日常です。
何よりも、日本に帰ってからのケアで、肌年齢を取り戻さないと、ですね!

 


Saturday, August 10, 2013

隊員の集う、ムジンバ県病院訪問!!

先週の木曜日、任地にあるMzimba県病院を訪問&見学してきました。
仕事とプライベート、両方です。つまり、布ナプキン講座を病院でも行うべく、ついでに隊員が多く入っている病院を、色々案内してもらおうっていう魂胆でした。
 
実は、2月に同じ任地に住む栄養士隊員Kちゃんが我が家に遊びに来た時に、「勤務先の県病院でもナプキン講座をやってほしい」とリクエストをいただきました。
 
ムジンバに限らずどこの病院でもありがちなことですが、病院ではよく備品が盗まれます。在庫管理など、出来たものではありません。Kちゃんの職場では、コットンの布(マラウィの生理用品としても使われているもの)が、よく病院スタッフにネコババされるそうです。
 
ただでさえ、経営がうまくいってない病院なのに、横領があると更に経営は傾きます。
布ナプキン講座を行うことによって、衛生面での啓発活動が出来ることに加え、横領も減るのでは、との意図で依頼を受けていたのです。
 
・・・が、なんとなく月日が流れ、やらずに8月になってしまいました。
その一つの原因というのは、その立地。
我が家と病院は、街の中心地を挟んで5,6キロ離れています。よっぽどの用事がない限り、私は病院よりの地域には行くことがなく、ほんっと馴染みが薄かったのです。
 
だから、病院=遠い、という式が出来上がってしまいました。
 
でも、最近はDAPPの友人と15キロ離れた村に布ナプキン講座をしに行きます。
ある日ふとサイクリングをしてる最中に「15キロ離れた村に行けるんだから、5キロ離れた病院に行けないわけがない」という、すごく当たり前な事実にやっとこさ気づいたのです。
 
というわけで、いざ、病院の産科に出陣!!
・・・あ~!ほんと、後悔。産科の写真を撮っておけばよかった!!!!
ものすごい混沌としたる状況です!!
日本の産婦人科医さんたちも大変だけど、マラウィも負けずに大変だぞ~!!!
(弘前にいる女医のRちゃん、頑張れ!!)
 
産科病棟には100人位の患者さんがごちゃごちゃいるのに、スタッフは4人くらい。
忙しそうにお薬を配ったり、赤ちゃんの体重を吊るしで測ったり、患者さんの話を聞いてあげています。
とてもじゃないけど、当初の目的である「妊婦教室を開いて布ナプキンを伝授する」という夢はもろくも崩れ去りました。
スタッフの皆さん、忙しすぎて日常の業務をこなすことすらままならないので、いきなり部外者の私が入り込んで新しいプログラムをはじめるっていうのは、逆に迷惑になりそうな気がしたのです。
妊婦教室を開くのであれば、スケジュール調整、参加者への呼びかけ、費用をどうするのかの話し合い、講座での通訳による拘束、など。
ただでさえてんてこ舞いのスタッフさんの負担が増えます。でも、給料は増えません。
 
 
だから、Kちゃんと話をした際のおぼろげな方向性としては、オーガナイズのやりやすさを考え、保健師さんたちに布ナプキンの方法を伝授し、IGA(収入創出活動)を兼ねて、田舎の村に出張に行った時に販売してもらいます。それで、布ナプキンの知名度と普及率を少しづつあげていく、ということに。
 
ものすごく時間がかかるし、果たして成功するかは全くの未知だけど障害が多すぎる私たちにできることはこれくらいかな、と。
 
というわけで、私はひとりの女性スタッフ(保健師さんみたいな人)にサンプル持参でナプキン講座を紹介しました。
 
使用方法や利点を伝えると、彼女はアイデアに食いついてくれました。ただ、上司が出張で不在とのことで、上司の了解があった折には連絡をくれることになっています。来週以降に期待☆彡
 
ただ、病院訪問のあと、自分のオフィスに戻り、上司に報告すると、ちょっと苦い顔をされました。
上司のアドバイスは以下の通り。
 
 
*保健師さんに教えるのは得策ではない
→皆さん忙しく出張が多いので、集まるのは難しい
→保健師さんレベルの地位の方になると、講座を行った時に参加者礼金を払わなければいけない
 
 
*フィールドに出て講座をすべし
→保健師さんが、僻地の村にあるヘルスセンターに出張する際に同行し、布ナプキンを村の人たちに伝授すれば、一番平穏に物事が進む
(ただこれは、完璧な新参者の私が急に入り込む余地はないし、マラウィ人主体の出張に旅行となると、度重なるスケジュールの変更やものすごく悪い段取りのおかげで、十中八九実現は難しい。)
 
とのことなんだけど、要は、病院との政治問題が絡んでくるから、あんまり私に病院で働いて欲しくないみたい。医療関係は病院スタッフが牛耳るから、村落開発の部署の人間は幅を利かせるな、ってこと。
上司は私に気を使って、表現はとても歪曲的でしたが、要はそういうことらしいです。
Kちゃんとこの情報をシェアした結果、とりあえず保健師さんからの連絡を待って、次の出方を考えよう、ということになりました。
 
というわけで、その日のひと仕事を終え、あとはプライベートを満喫♫
現在この病院では3名の隊員さんが働いているので、みなさんの活動の場を見学させてもらいました。
 
まず一人目。薬剤師のSさん。
薬の倉庫の整理や、マンパワーとしての薬の調合をしています。
土曜日の午前中も勤務する、かなり忙しい方らしい。
私も年上なことと温和な特性か、とってもソフトで落ち着いた方です。
 
倉庫を見せてもらったのですが、マラウィの残念な現状が垣間見れました。
 
 
               
上の写真。
がら空きなスペースと、そうではないスペースがあります。
薬で埋まっているスペースは、「良く使うお薬なんだけど、全然足りていないし、そもそも予算が国からおりないので、自分では買えません」という状況。
「大して必要ではないんだけど、海外援助からドンドン入ってくるので、なんとなく増えました」っていう状況。
 
本当に必要なものは、いつでも足りていない状況です。


薬に限らず、マラウィはいつだって、そうです。



これが、在庫管理表。でも、きちんとした管理が行われてるとは私は思いません。
絶対汚職&横領があるはず。病院のスタッフは、高学歴の人が集まっています。頭はいいです。
そうなると、いかに私腹を肥やすかに皆さん走りがちなので・・・。
生存競争が激しく、政府が全然サポートしてくれないマラウィでは仕方がないことだけど、残念ですね・・・。

そんなかで、適度な兼ね合いで、見て見ぬふりをしつつ仕事を進めていかなければいけない病院隊員さん、とっても大変だよ!!


あ~、なんだっけ、この薬。忘れちゃった。エイズの薬?結核?糖尿病?


確か、上の写真は、経口避妊薬だった気が。たしか、ドイツから入ってきました。
出産直後の女性が、すぐ妊娠しないように、お医者さんが処方するらしい。


さてさて、隊員の活動の残滓が垣間見れます。
上の写真は、どの引き出しに何が入ってるかをラベリングしたものです。
あんまりにもあらゆる場所が散らかってるので、隊員が始めたことです。
でも、いざ始めようとすると、「紙とテープがないんだけど、どうすればいいの?」と聞かれたそうな。
そんなの自分で考えてくださいなっていう領域だけど、彼は、薬に貼ってあったテープをはがして、利用したそうです。

白いラベルはMalawianスタッフに貼ってもらったもの。


そして、ピンクのラベルがS日本人が行ったもの(Sさん、もしくは前任の方)。




お忙しい中、丁寧に説明をしてくださったSさん。ありがとうございます!!!



このテーブルで薬の調合をします。
何故か携帯とイヤフォンも置いてあります。業務には全く関係ないものです。
なんか、汚いし、雑然としてるし、薬の入れ間違いも普通にあるみたいですよ。
恐怖ですね、恐怖。

ちなみに、私は現地の病院を全く信用していないので(これはどの隊員にもあてはまるとは思いますが)、これまで具合が何度か悪くなりましたが、自力でどうにか治しました。


ここで、外来患者のお薬の受け渡しをします。

さてと、次は内科病棟です。
悪性の貧血でフラフラな10歳の女の子が心配、とのことで、KちゃんとSさんと内科病棟に行きました。今は、乾季ということでマラリアが少ないので、病棟はガラガラでした。

「かまじょう貧血」、英語ではSickleなんちゃらっていう遺伝性の病気の女の子。
血液が養分を充分に運ぶことができないので、体が弱って長生きができない病気だそうです。

と、事前にSさんから説明を受けましたが、「長生きが難しい10歳のマラウィ人少女」っていうのがそんな姿をしているのか、よく想像できませんでした。

そして、いざ病室に行ってみると、・・・あぁ、とため息が思わず出てしまいました。
ベッドにお母さんと座っている彼女は、私たちが訪問しても、言葉を発しませんでした。
体は痩せており、あることが難しいほど体力がなく、髪は全て黄味がかった白色で、口にはたくさんヘルペスができていた。
その割に、眼力だけは強い。だまって私たちのことを見ています。
病気で疲れきっているせいか、表情が険しい分、ちょっとゾクッときてしまいました。

半年ほど前から、内臓に不調をきたし、入院しているそうな。
一応、輸血設備はあるらしいので、近々輸血をするそうですが、根本的な解決にはなりません。
弱っている内臓も全然治療できていないので、やっぱり彼女、長生きはできないんだと思います。

Kちゃんは、彼女に普通の病院食ではなく、高タンパクの栄養食を出すように指示を出しているそうです。高タンパクの食事とは、ミルクを出すこと、らしいです。
昨年5月ごろにあった通貨切り下げの後、物価が鰻のぼりに上昇しているので、病院でも十分な栄養のある食べ物を変えません。だから、本当は大豆などを病院食に取り入れたいけど、難しいのが現状だそうです。


がら空きの病室。


病院のキッチンにある、何をいくつ作るかっていう表。一応あるけど、あんまり機能していないみたい。食材の少なさと、マラウィ人のマネジメントの下手さ故。

キッチンの概観。
ここで、主食のSima(トウモロコシ粉を練ったもの)やおかずを作ります。

お洗濯日和の病院。
病院の菜園。
一応水やりはきちんとされていますが、ちゃんと野菜たちは病人の口に届いているのでしょうか。
ナス、人参が生えているけど、私、マラウィ人たちがナスを調理していることろ、一度も見たことがないけど、どうなってるのかは、謎。


 
さてさて、これは行政マネジメント隊員のお仕事。彼は、TOYOTAの「5S」をやっています。
整理・整頓・清掃・しつけ・・・あともう一つ、なんだっけ?TOYOTAのマネジメントを病院にも取り入れようってことで、日本のアフリカ援助業界では、5Sが近年アツイです。
 
どんなことをしてるかというと、要は、病院内を見て回って、散らかってるところがあったら整頓しようぜ、それを自力で組織的に行おうぜっていうこと。
 
のんびりやでお片付けが不得手なMalawianとの仕事はとっても進みが悪いと愚痴っていました。
打ち合わせの集まりが悪いから、しょっちゅう延期になったり・・・大変です。
システマティックに仕事をすべし、って、日本ではトントン拍子で進んでいくけど、マラウィではとっても至難の業です。
 
 
病院を一通り見せてもらったあとは、Kちゃんのおうちでご飯を食べました。
ご飯を食べつつ、活動についての現状をシェアすることで、のんびりなマラウィ文化に翻弄されているのは自分だけではない、と元気が出ました。
 
病院の皆さん、いろいろとお時間、ありがとうございました♫